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高野文江

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蜜月15

拍手レス。
うおう、ビンゴです。ちょっとびっくりしました。ありがとうございます。
やっと安定期に入りましたが、月末の検診では性別はまだ解らないとの事です。
順調なら、来年4月には母になっている筈です。
つわりはそんなに悪く無いのですが、持病の偏頭痛が酷くなって半分ぐらいはここんとこ臥せっていました。


そんな訳で冬コミは不参加です。

一応本は出したいなぁと思うので委託先があれば嬉しいのですが、その辺はどうなるかまだ不明。
夏の時のほぼ完成原稿があるので、もし委託先が無くても、本が出たら通販はするかと。

そして蜜月何ていう、超胎教に悪そうな話を書いています。
今回としばらく先までは本に収録されていますが、今はちまちまさらにその先の弟とサラディンの話を書いていたり。
弟のキャラが結構書いてて楽しい。
頭の中で終わりまでの話は見えているので、気力が続いたらそのうち完結させたいと思います。
何にせよ集中力が全然続かなくて今はあんまり一つの事が長く出来ない感じ。

拍手と感想がきているから、ちょい頑張ろうかな。とテンションを上げている感じです。
そして蜜月、話がまたもや説明ばっかりでごめんなさい。
でもこの話のテーマが私の中では、「生物を考える」なのでちょっとお付き合いしてもらえると嬉しいです。
一応、思考錯誤しながら、なるべく説明が長くなっても読みやすく、解りやすくと考えながら書いていますが、もし、「こうした方が解りやすいかも」というのがあったら、教えてもらえると今後の参考になります。


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9割が老人。
私はその言葉の禍々しさにぞっとした。
100万人いる種族の9割が老人と言うのはどうみても異常だ。
高齢化社会なんて物ではすまない、一体何故そんな事になってしまったのだろう。
「どうして?」
曖昧な言葉でつい聞き返してしまったが、博士は私が何を聞きたいか気がついた。
「君達、蓬莱人と同じだよ。彼等も人間の被害者なのだ」
博士の話では彼等は元々辺境の小さな星で狩猟や農業を営んで生活する、原始的な種族で、穏やかな気性の為、戦争などもなく、とても平和に暮らしていたらしい。
そこに一隻の宇宙船が来るまでは。
「約100年前に軍の人間が探索に出て彼等の星とそこに住む現地人を発見したのだ」
私はその言葉を皮肉に思った。
元からいるのに発見は無いだろう、勝手な言い草だ。
自分達の無知を手柄にする人間に侮蔑の思いが沸いてくる。
ましてや、彼等は見つけて欲しいと頼んだ訳でも無い。
私の笑いを理解したらしい博士は宥めるように言う。
「まぁ、君の気持ちも解るが、他に言いようも無い。話を続けてもいいかね?」
「もちろん」
「ディアスは強い予知能力があった。だが、自然界に起こる災害程度くらいしか体験していなかった彼等には、それがどれだけ危険な物かが解らなかったのだ」
博士は哀れむように僅かに首を振り、話始めた。
「宇宙船が着いた時、始め彼等は強い危機感を感じて側には寄らなかったが、だが、何か天災が起きる様子も無く凶暴な動物が姿を見せる気配も無い。何日か経つうちに、次第に警戒心が薄れて来た。そして、星に着いた宇宙船に仲間の一人が近付いたのだ」
「彼等には強い予知能力があった筈なのに、何故人間に近づいたのでしょう?」
「予知能力は種族的な特徴なので、その中にも固体差はあるからだ」
「固体差とは?」
「人間にも頭の良い者、悪い者、体の丈夫な者など違いがあるだろう?。ディアス全体でみれば、優れた予知能力を持つ特異な種族だが、そんな中にも落ちこぼれがいて、殆ど能力の無い者もいる。話によると、初めて人間に近づいたディアスは男で成人しても、予知能力は殆ど無かったそうだ。予知能力の高さがディアスの価値になる為、彼は伴侶も得られず、村では軽んじられていた。そのせいか、温和なディアスの中でも粗暴で独善的な性格だったらしい。宇宙船に近づいたのは、鈍感さと仲間が恐れる物に近付く事で優劣を示したいという、自己顕示欲からだろう」
私はその光景を想像した。
平和な村の中で一人不満を抱える男がいる。
人々の幸せと力を妬み、羨み、彼は自分を認めさせたいと願っていた。
その気持ちはやがて強く固まった醜い欲になり、中に災いがあると仲間から聞いていても、人間に近づいたのだ。
まるで好奇心から箱を開いたパンドラのように、災いを入れた箱を開いてその星に災厄を招いた。
彼は選択を間違ったのだ。

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