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高野文江

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氷鬼57

最近昼夜逆転生活で駄目駄目です。
もうちょいしたら改善されそうだけど。

拍手レス
選んだ言葉なので嬉しいです。

拍手ありがとうございます。
ちょい前くらいは本当に「見ている人いるんかな」とか思って凹んでいたので嬉しいです。ありがとうございます。
頑張らないとなぁとか思いつつ、最近どんどん創作テンションが下がっているので、
結婚前に書いていた話のストックが無くなったら終了しそうな勢い。
面白かったらちょこっとでも感想入れてもらえるととても嬉しいです。
もうすぐ個人的に気になる事が解るかもしれないのでそのせいかもしれないんですけど。
さっさと月末来ないかなぁ・・・

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必要な人、サラディンはそう言ったが、その顔は暗かった。
「どうしてそんな顔をするんだ?」
「私はとても酷い事をサイファンにしているからです」
「どんな?」
「サイファンは私を愛してると言います。多分、本当にそうなのでしょう。私がその気持ちに応えられないなら、もっとサイファンから離れて自立をしないといけないのですが、そうするには、私はサイファンに頼り過ぎ、甘え過ぎてているのです」
「離れる事は出来ないのか?」
俺はサラディンとサイファンの関係を良く思っていなかったのでそう聞くと、サラディンは静かに首を振って言う。
「…無理です」
「どうして?」
「実は、私にはここに来る前後の記憶があまりありません。曖昧な霧の中を歩いているような感じで覚えていないのです。ただ、寂しくて悲しくて仕方が無くて、どうにも出来ませんでした。その霧の中から時々声が聞こえてきて、やがて暖かい手で撫でてくれたり、優しい眼差しで見つめられて、ぼんやり霧の中に人がいる事に気がつきました。それがサイファンでした」
サラディンは長く息を吐いて目を閉じながら言う。
「サイファンは意志の朦朧としてい私が正気を取り戻すまで、本当によく尽くしてくれました。食事は一匙づつ食べさせてくれ、夜は闇に怯える私を抱いて寝てくれた」
「…」
「私は、サイファンに会って久しぶりに人から大切にされる事、人に甘える事を思い出しました」
「そうか…」
サイファンはさらっと話したので、サラディンをここまで戻すのにそんなに苦労をしていたなんて思わなかった。
今の話を聞くと、サイファンがサラディンの為に必要なら俺を受け入れる、害になるなら切り捨てると言った意味がよく解る。
それだけサラディンが大切なのだ。
俺はサラディンに尽くしてくれたサイファンに感謝すると共に、二人の強い絆を感じて嫉妬した。
とても我が儘な考え方だが、サラディンが壊れた時に、俺が面倒を見たかった。
サラディンに匙で食事を与え、衣類を着せたり、夜には抱いて眠る。
そうしたら、サラディンは今のように俺を忘れなかったかもしれない。
そう思ってしまうのだ。
サラディンは俺の葛藤に気付かず話続ける。
「私は今、サイファンに依存しています。サイファンの気持ちに応えられないのに、それを利用するような事ばかりしている。でも、サイファンが今、いなくなったら、私は多分、色んな所から崩れて壊れてしまうでしょう。私は、とてもずるい人間なんです」
サラディンが自分を責めるのを止めようと、俺は言う。
「今は病気なんだし、相手は医者だ。気にする必要は無いと思う。第一、好きな相手なら甘えられたり頼られたりするのって嬉しいし。正直、俺はサイファンが羨ましいくらいだ」
「そうですか?」
「うん。すっげー羨ましい」
「だったらいいのだけれど…」
「もし気になるなら、他の人にも頼るようにすればいい」
「他の人?」
「そう、例えば俺とか」
期待を込めて、俺はそう言った。

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